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沖縄県の気候とシロアリ駆除事情

沖縄県は年間を通して高温多湿の熱帯性気候である。雨の湿気が住宅の木材に適度な湿り気を与え、シロアリが住みやすい環境を作っている。暖かい気候のためシロアリの成長は早く、繁殖力旺盛な大型のシロアリが見受けられる。こういったシロアリの駆除は素人には難しく、プロの駆除業者に頼んだほうがよい。

ヤマトシロアリとイエシロアリ

沖縄県にはヤマトシロアリとイエシロアリの両方が分布している。東京のシロアリ駆除業者によるとヤマトシロアリは床下、床面付近、雨漏りのする天井裏、水分のあるところを好む。特に場所を決めずに、食害場所が巣であることもある。小集団に分かれて移動し、女王も移動する。活動場所は床下が中心で、雨漏りなどの場合を除けば床下に気をつければよい。イエシロアリはどこにでも、乾燥したところでも(分巣)出没する。壁の中、天井裏の被害も多い。地中に大きな巣を作り、王室を中心として多数の分巣を備えて、定住する。女王は移動しない。

対処方法

シロアリ駆除を行うための方法は、主に２つある。秋田のシロアリ駆除でも紹介したが、まずは、バリア工法。これは一言で言うと「薬剤によるシロアリ駆除」の方法だ。既にシロアリが発生してしまった場合でも、すみやかに行うことができる。バリア工法では床下の木部などに穴をあけ、薬剤を撒きシロアリの侵入を防ぐ。業者によっては保証期間が設けられているところもある。次に、ベイト工法。「薬を撒かないシロアリ駆除」である。小さいお子さんがいる方や、ペットを飼っている方、薬剤に対して抵抗がある方でも駆除を行うことができる。ベイト工法では、巣を丸ごと駆除することでシロアリの繁殖を防ぐ。定期的に見てもらう必要があるが、薬は少ない量で済む。ベイトステーションと呼ばれる器具を家の周りに埋め込み、定期的にシロアリがいるのかを調べる。もしシロアリが侵入していることが分かった場合、ステーションに薬剤をセットする。それを食べたシロアリが、巣に持ち帰って効果を広げていく。イエシロアリは薬剤処理作業が不可能な場合もある。早期予防が大事だが、「肉を切らせて、骨を断つ」で地中埋設ベイト工法が有効。ベイト工法の最大の利点は、生活空間への駆除剤投入（散布）が無い事、さらに必要最小限の量しか使用しないので、入居者や環境にもっとも配慮している防除システムである。